
XMTradingでは、ポジションの保持によって、スワップポイントが発生します。スワップポイントは利益にコストにもなり得る重要な要素です。そこでこの記事では、XMTradingのスワップポイントについて詳しく説明します。スワップポイントの高い通貨ペア・低い通貨ペア、スワップポイントが発生しない取引についても紹介します。
目次
XMTradingのスワップポイントとは?
スワップポイントとは、簡単にいうと調整損益を意味します。通貨間の金利差による調整損益のこと。FX取引を行う場合、トレーダーは「金利の異なる通貨」を売買しますよね。その際、(買った通貨の)金利を受け取り、(売った通貨の)金利を支払います。XMTradingをはじめFXの取引では、受け取る金利と支払う金利の差をスワップポイントと呼ぶわけです。
たとえばトレーダーがユーロ/円の通貨ペアで買いポジションを持った場合、ユーロ金利を受け取って円金利を払います。どの通貨ペアでも同様の金利差が発生するわけです。スワップポイントをコツコツと貯めれば、トレーダーにとって追加の利益源にもなります。
スワップポイントの確認方法は?
XMTradingのスワップポイントは、簡単な計算で求められます。先ほど、ユーロ/円のスワップポイントについて解説しましたよね。この例に具体的な数字を当てはめて考えてみましょう。まずユーロ金利が3%、そして円金利が1%だとします。トレーダーがユーロ/円の通貨ペアで買いポジションを保有する場合、ユーロを買うわけですから、ユーロ金利の3%が手に入ります。一方で、円を売るので1%の円金利を支払う必要があります。
結果としてトレーダーが受け取るのは、(獲得した)ユーロ金利の3%-(支払う)円金利の1%=2%となります。その逆も当然あります。ユーロを売って円を買った場合、-2%の金利差がでるため、2%分のスワップポイントを支払わなければなりません。この計算はあくまでも一例で、実際の取引ではスワップポイントは常に変動しています。
スワップポイントで稼げる?
スワップポイントが大きくなるケースとして、高金利通貨と低金利通貨の組み合わせが挙げられます。スワップポイントは金利差ですから、高金利通貨に投資すれば大きなスワップポイントを狙えます。単純に、金利の低い日本円と、金利が10%を超えるような通貨で取引を行えば、多くのスワップポイントを獲得できますよね。メキシコペソやトルコリラなどは高金利通貨として有名なので、狙ってみるのもひとつの策です。
また、長期投資でスワップポイントを稼ぐ方法もあります。保有期間が長くなるほどスワップポイントは大きくなるため、1ヵ月や1年、3年以上の保有によって数十万のスワップポイントを稼いでいるトレーダーもいます。
スワップポイントの付与率が高い業者を選定するのも、スワップポイントで稼ぐひとつの方法です。スワップポイントは通貨の金利差なので、どの業者を利用しても変わりません。しかし、スワップポイントの付与率はFX業者によって異なります。
XMTradingの主要通貨スワップポイント【一覧】
XMTradingのメジャー通貨のスワップポイントは、下記の通りです。
通貨ペア | スワップ(買) | スワップ(売) |
米ドル/円 | 12 | -29.5 |
ユーロ/円 | 14.08 | -23.62 |
豪ドル/円 | 6.21 | -16.31 |
NZドル/円 | 9.78 | -19.28 |
ポンド/円 | 22 | -35.68 |
スイスフラン/円 | 2.19 | -16.31 |
上記は、2023年11月現在のXMTradingの最新スワップポイントを表示したものです。1ロットを1日保有した場合のスワップポイントを表示しています。(※単位:ポイント)
XMTradingのマイナー通貨ペアのスワップポイント
XMTradingのマイナー通貨ペアのスワップポイントは、下記の通りです。
通貨ペア | スワップ(買) | スワップ(売) |
シンガポールドル/円 | -7.95 | -8.21 |
米ドル/ポーランドズウォッティ | -37.72 | -26.15 |
米ドル/スウェーデンクローナ | -61.88 | -133.84 |
米ドル/トルコリラ | -2122.77 | -610.77 |
米ドル/メキシコペソ | -438.99 | -59.72 |
米ドル/香港ドル | -4.46 | -6.29 |
両方の流動性が下がっている通貨ペアでは、売買ともにマイナススワップとなっています。メジャー通貨ペアでは起こり得ないことですが、マイナー通貨ペアでは売りも買いもスワップを支払う必要があるというような状況が起こり得るため注意してください。
XMTradingでスワップポイントが高い通貨ペア
XMTradingで取引できる通貨ペアの中でも、スワップポイントが高いのは下記の通貨ペアです。
通貨ペア | ポジション | スワップポイント(日本円) |
ポンド/円 | 買い | 約2,200円 |
ユーロ/ハンガリーフォント | 売り | 約2,196円 |
米ドル/ハンガリーフォント | 売り | 約1,504円 |
ユーロ/円 | 買い | 約1,408円 |
米ドル/円 | 買い | 約1,200円 |
上記は、現時点でXMTradingのスワップポイントが高い通貨ペアの一例です。先述したように、スワップポイントは変動します。実際にスワップポイント狙いの取引を行う際は、最新のスワップポイントを確認してください。
ちなみに、現時点でマイナススワップポイントが高いのは、下記の通貨ペアです。
- ユーロ/トルコリラ(買い)⇒ 約 -15,584円
- 米ドル/トルコリラ(買い)⇒ 約 -11,356円
マイナススワップポイントの高い通貨を保有していると、日本円に換算して1万円を超えるコストが発生します。為替差益を狙う方の中にはマイナススワップのポジションを保有する方もいると思いますが、決済のタイミングには注意したいですね。
XMTradingでスワップポイントが発生しない取引
XMTradingでは、すべての取引でスワップポイントが発生するわけではありません。仮想通貨ペアと先物CFD銘柄では、スワップポイントは発生しません。
仮想通貨(例)
- BTCUSD
- BTCEUR
- BTCGBP
- AVAXUSD
- AXSUSD
- BATUSD
- ZECUSD
- 1INCHUSD
- APEUSD
- APTUSD
- ICPUSD
- IMXUSD
- LDOUSD
- LRCUSD など
先物CFD銘柄(例)
- PALL(貴金属)
- PLAT(貴金属)
- COCOA(コモディティ)
- COFFE(コモディティ)
- CORN(コモディティ)
- COTTO(コモディティ)
- HGCOP(コモディティ)
- SBEAN(コモディティ)
- SUGAR(コモディティ)
- WHEAT(コモディティ)
- 株価指数
- エネルギー
XMTradingのこれらの取引ではスワップポイントを獲得できない点を留意しましょう。
XMTradingのスワップポイントの付与時間
XMTradingでスワップポイントが付与される時間は、平日のロールオーバー時と決まっています。夏は日本時間の朝6:00、冬は日本時間の朝7:00にスワップポイントが付与されます。ちなみに夏時間とは、3月の最後の日曜1:00~10月の最後の日曜1:00までの期間を指します。ロールオーバー時にXMTradingでポジションを保有していた場合に、XMTradingでのスワップポイントが発生するわけです。
曜日によって異なるスワップを獲得できるケースも
実はXMTradingでは、スワップポイントが増える曜日があります。それが水曜日。水曜日は「スワップポイント3倍デー」となっており、通常の3倍のスワップポイントを獲得できます。XMTradingでスワップポイントを狙っている方は覚えておきましょう。
※水曜日から木曜日にかけてのロールオーバー時にスワップポイントが3倍になるので、3倍のスワップポイントが発生するのは木曜日の早朝です。
XMTradingのスワップポイントの注意点
ここからは、XMTradingでスワップポイントを狙った取引をする際に注意したい点をいくつか紹介します。
XMTradingはスワップポイントのみの出金不可
XMTradingでは、スワップポイントのみを出金できません。なぜなら、スワップポイントはポジションの含み損益として計算されるためです。スワップポイントを出金したい場合には、XMTradingで保有するポジションを決済する必要があります。
スワップポイントがマイナスになれば支払いが発生する
XMTradingで主にマイナー通貨ペアを保有していると、売買どちらのスワップポイントもマイナスという現象が起こり得ます。その場合、売買どちらのポジションもコストが発生するので注意しましょう。スワップポイントで稼ぎたい、または損失を出したくない方は、XMTradingで常に最新のスワップポイントを確認してください。
スワップポイントが大きい通貨ペアはレバレッジが低い
XMTradingでは、スワップポイントの大きい通貨ペアにレバレッジ制限を設けています。具体的に、下記の通貨ペアは最大レバレッジが制限されています。
【最大レバレッジが50倍の通貨ペア】
- EURDKK
- USDHKD
- EURHKD
- USDRUB
- GBPDKK
- USDCNH
- EURRUB
- USDDKK
【最大レバレッジが100倍の通貨ペア】
- USDTRY
- EURTRY
XMTradingのそのほかの取引はレバレッジが1000倍なので、スワップポイントの高い通貨ペアには厳しい制限が設けられていると分かりますね。レバレッジ制限があれば強制ロスカットのリスクも高まるので注意しておきましょう。
両建てしてもスワップポイントでの利益を得られない
XMTradingは一部の両建てを認めていますが、XMTradingで両建てした場合、スワップポイントのみの利益は発生しません。というのも、XMTradingではマイナススワップのほうが大きいためです。すべての取引で、両建てのスワップポイントがマイナスになるよう設定されています。
他FX業者との両建ての場合にはスワップポイントがプラスになるケースもありますが、XMTradingでは他FX業者とXMTradingでの両建て取引を禁止しています。よって、XMTradingの両建てでスワップポイントを稼ぐのは不可能です。